アメリカ・ミネソタ州で起きた仮想通貨ロマンス詐欺で、男性が巧妙な女詐欺師に騙され、膨大な金額を失ってしまいました。
被害者は LinkedIn 上で謎の女性と交流を始め、女性に惹かれてしまい、怪しい仮想通貨プロジェクトに投資を始めてしまいました。結果として、信じられないほどの巨額な損失を被ってしまったのです。
この記事では、事件の概要や詐欺師の手口、さらに身を守るための対策についても説明しています。詐欺被害を避けるために、注意が必要なポイントを理解しておきましょう。
アメリカ・ミネソタ州 イーデンプレーリーの男性が仮想通貨ロマンス詐欺の被害に遭った事例が報じられました。
彼は謎の女性とLinkedIn上で出会い、女性から「Coinrule-web3」という怪しげな仮想通貨プロジェクトへの投資を勧められました。
女性は投資によって短期間で豊かになれると誘惑しました。同時にその儲けたお金で一緒に駆け落ちしましょう、と男性に言いました。
女性の甘い誘惑にだまされた男性は、2022年12月から2023年6月までの間に合計21回の取引を行い、920万ドル(約13億円)を投資しました。
男性は、女性から紹介された不審なプラットフォームで、毎日高い収益率を目の当たりにしていました。そして、自分の資金を引き出す際に数百万ドル(数億円)の支払いを要求されたにもかかわらず、男性は彼女との生活に思いを巡らせていました。
ところが、男性の妻は仮想通貨の投資に対して疑念を抱き、夫が半年間で多数の口座を解約していることを地元警察に通報しました。
しかし、男性は出金できないことでパニックに陥り、仮想通貨資金を現金化するためにすべての貯蓄を引き出すよう妻に頼みました。
地元警察は即座に捜査を開始し、「Coinrule-web3」が複数のロマンス詐欺に関与していることを発見しました。
また、一部の預金を入手した銀行は過去のマネーロンダリング事件に関与していたと判断されました。
警察によると、今年までにイーデンプレーリー警察は同様の詐欺事件を4件捜査していますが、これほどの規模の事件は初めてでした。この事件は今も捜索が続いています。
flowchart TD 男性が謎の女性と出会う --> 仮想通貨への投資勧誘 --> 金持ちになれるとのうまい話 --> 高い収益率を示唆 --> 資金を引き出せない --> 数百万ドルの支払い要求 --> 男性の妻が疑念を抱く --> 警察に通報
この事件の詐欺師の手口は次のようなものです。
この事件で詐欺師が使った手口にだまされないためには、どうしたらいいでしょうか。
この仮想通貨ロマンス詐欺の事件は、巧妙な手口によって多額の損失を被った男性の悲劇ですが、私たちに重要な教訓を与えてくれました。
急な高収益の投資話には慎重に対応し、相手の情報を確認することが重要です。感情に流されず冷静な判断をし、資金の安全な保管にも気を配りましょう。
仮想通貨投資はリスクが伴うため、信頼性の確認と十分な情報収集が必要です。最後に、身近な人と情報を共有し、詐欺被害を防ぐために協力することが大切です。
私たち一人一人が警戒心を持ち、詐欺師の罠にはまらないようにしましょう。
詐欺被害を防ぐためにも、常に警戒心を持ち、信頼性のある情報を元に冷静な判断をすることが大切です。
参考文献:
恋人がほしい。好きな人と愛し合いたい。愛を求める人々にとって、出会い系アプリや出会い系サイトは新しい出会いのチャンスを得られる場所です。
しかし、そのチャンスには時折、危険な罠が潜んでいることもあります。
この記事では、アメリカのロマンス詐欺師、パトリック・ギブリン(Patrick Giblin)によるTinder詐欺の一連の事件を紹介します。
彼は巧妙な手口で多くの女性をだまし、経済的・感情的なダメージを与えました。一体どのような手法で彼は被害者たちをだましたのでしょうか。
パトリック・ギブリンは「Tinder詐欺師」で、出会い系サイト Tinder を通じて 100 人以上の女性をだましました。
彼はプライベートジェットを持っていなかったにもかかわらず、裕福な家族や海辺の別荘を持っていると嘘をついて、女性に愛を語っていました。
アメリカ・ニュージャージー州の連邦政府の刑事告訴により、彼の詐欺行為が明らかになりました。100人以上の女性から、25万ドル(3,500万円)以上をだまし取ったとされます。
ギブリンは2回にわたり拘留から脱走し、驚くことに服役中も女性をだまし続けていましたが、最終的に 66 ヶ月の懲役刑と電子詐欺の罪で有罪判決を受けました。
ギブリンの詐欺は2000年代初頭にさかのぼる、と当局は言いました。
彼は30代前半で、LavalifeやQuestChatなどの出会い系サービスを利用して女性を騙していました。彼は今58歳です。
彼は「パット」という偽名でカリスマ的な男性を演じ、長期的な関係を求めると女性にアプローチし、その後お金を要求していました。
詐欺は送金サービスを通じて行われ、未亡人や身体障害のある女性、シングルマザーなど弱みを抱える女性を標的にしていました。
そして、ギブリンは被害者の弱点を見抜き、お金を奪い、感情や心に傷をつけたとされています。
ギブリンは、2005年3月にニュージャージー州で恐喝の容疑で告発されたことで初めて逮捕されました。
その後、FBIの調査によれば、彼は5年間にわたって全国の女性を騙すために同じ電話出会い系サービスを使用していたことが明らかになりました。
彼は80人以上の女性を犠牲にしたことを認め、115ヶ月の懲役刑を宣告されましたが、それ以降も女性を騙し続けていたとされています。
ギブリンの行為は、ロマンス詐欺の一形態であり、彼は女性たちに嘘の恋愛関係を装い、信頼を得てお金を騙し取る手法を使っていました。
その後も彼は女性たちをだまし続け、犠牲者の数は今わかっている人数よりはるかに多いと推測されています。
被害者を助けるウォーターズさんによれば、ロマンス詐欺は被害者の恥の意識から犯罪を報告することが難しいと話しています。
パトリック・ギブリンのTinder詐欺事件は、出会い系アプリやサイトの裏側に潜む危険性を示す一例です。
彼は巧妙な手法で100人以上の女性をだまし、多くの被害を与えました。被害者たちは経済的にも心理的にも大きな苦痛を被りましたが、恥の意識から犯罪を報告することが難しかったということも明らかになりました。
このような事件から、出会い系アプリやサイトを利用する際には常に警戒心を持ち、相手のことを信頼できるかどうかをよく確かめることが重要です。
また、被害を受けて犯罪を報告する際には被害者支援団体や金融庁や警察など行政のサポートを受けることで、被害者はより強い立場に立つことができるでしょう。
参考文献:
ブルガリアの46歳の女性、ドーター・オブ・ユニティ(Дочка от Обединение)は、独身男性の通報を受けて、ポルスキ・トルンベシュ(По̀лски Тръмбѐш)の中心部で逮捕されました。
56歳の男性は数カ月前から、「ミレーナ」という女性から電話を受けるようになりました。
ミレーナはブルガリアのルセ(Русе)からやって来たと言い、男性に一緒に住むことを約束しましたが、その代わりにさまざまな請求書の支払いを支援して欲しいと頼みました。
心優しい58歳の男性は、数回の電話でミレーナに恋をしました。そして彼女を助けるため何度もお金を渡してしまいました。
彼は病気のため障害年金を受給していましたが、その中から、100レフ(8,000円)や200レフ(16,000円)、さらに小額のお金を彼女に支払いました。
次に彼女と会うのは木曜日で、ポルスキ・トルンベシュの広場で、いつも通りお金を手渡す予定でした。
しかし、その前に、以前から不審に思っていた障害を持つ男性は警察に行って、自分の状況を説明しました。そして彼は警察官一緒に広場に向かいました。
しばらくして、愛する彼女が男性の前に現れました。彼女はすぐに手錠をかけられ、警察に連行されました。彼女は24時間拘留された後、詐欺罪で起訴されることとなりました。
実は彼女は過去に同様の詐欺で刑務所に入ったことがあります。しかし、再びこのロマンス詐欺で930レフ(74,000円)で起訴されました。
この事件で興味深い点は、このロマンス詐欺師の女性には子供がいるということです。しかし、彼女の実際の出身地である「オベディニエ(Обединение)」という地域の住民たちの中で、彼女が以前に何らかの仕事をしたことを覚えている人はいないということです。
つまり、彼女は子供を持ちながらも、その出身地では働いたり、社会的な活動をしたりした記録がないという謎の点があるということです。詐欺師として行動している一方で、彼女の過去についてはほとんど情報がないことがまだ解き明かされていない詐欺師の闇として興味深いと言えます。
参考文献:
Copyright © 2025 国際ロマンス詐欺予防研究所 All Rights Reserved.