米国ワシントン州・スポケーン警察により警告されている、最新の詐欺手法「豚の屠殺(とさつ)詐欺」に関する警告についてご紹介します。
豚の屠殺詐欺は、ロマンス詐欺と詐欺的な投資プランの組み合わせによる巧妙な手法です。
「豚の屠殺詐欺」の由来は、詐欺師が被害者に対して緻密な詐欺手法を用いて、被害者をだまし取る際の比喩的な表現です。
豚の屠殺詐欺とは、日本ではあまり馴染めない表現ですが、筆者はこの詐欺の被害に遭っています。
この表現は、被害者を「豚」と呼び、その被害者を騙し取るプロセスを「肥え engordar」させていく過程になぞらえています。
通常、この詐欺手法では、詐欺師は被害者に対して親しみや信頼を築こうとし、ロマンティックな関係や深い親交を装います。
そして、被害者の感情を操り、詐欺の被害者がどんどん騙されていく様子を、肥える豚のようなイメージに重ねています。
被害者が詐欺に熟れていく過程を「豚の肥え engordar」に例え、この表現が生まれたと考えられています。
詐欺師が被害者に対し、表向きはロマンティックなことを言いながら、裏では被害者を「豚」と呼ぶとは、そのギャップの大きさに愕然とすると同時に憤りを感じざるを得ません。
最近、スポケーン地域では、詐欺の認識の必要性を強調する多くの暗号通貨詐欺がありました。
豚の屠殺と呼ばれる最新の詐欺には、ロマンス詐欺と投資スピンを組み合わせた洗練された新しいひねりが含まれています。
詐欺師は、被害者を探して出会い系アプリやソーシャルメディアサイトを採掘し、会話を開始し、ロマンチックまたはその他の密接な個人的な関係を築こうとします。
詐欺師は出会い系アプリやソーシャルメディアを活用し、被害者との接触を図ります。初めは友好的な会話から始まり、徐々に感情的な絆を築き上げていきます。
一度詐欺師が被害者の信頼を得ると、詐欺的な投資プランに引き込むためのステップが始まります。
被害者は、詐欺師の信用性に疑いを抱かず、資金を投資することを検討します。
こうした手法によって、被害者は詐欺師に数万ドル(約300万円〜1300万円)以上の資金を支払ってしまう可能性があります。
これにより、被害者は感情的な苦痛と共に巨額の損失を被ることとなります。
もし被害を疑う事案がある場合、直ちに地元の警察署に報告書を提出するか、FBIインターネット犯罪苦情センター(IC3)に連絡してください。
報告に際しては、被害に関する詳細な情報を提供することが重要です。特に、詐欺師とのコミュニケーションや取引に関する情報を詳細に記載してください。
詐欺師はビットコインATMを利用して被害者からの資金を引き出す手法を用いることがあります。
もしも誰かがビットコインATMにお金を入金するよう求められる場合、警戒が必要です。詐欺師がATMを通じて資金を騙し取る可能性が高まります。
もし被害に遭った場合、取引に関する詳細な情報を提供することが重要です。
取引の詳細には、暗号通貨アドレス、金額、通貨の種類、日時、トランザクションID(ハッシュ)が含まれます。これらの情報を提供することで、詐欺の解明が容易になります。
例:
暗号通貨アドレス
例: 0x58566904f57eac4E9EDd81BbC2f877865ECd35985
金額と暗号通貨の種類
例: 1.02345 エーテル
日付/時刻
例: 2023年1月1日、東部標準時午前12時01分
トランザクションID(ハッシュ)
例: 0xfa485de419011ceefdd3cd00a4ff64e52bf9a0dfa528e4fff8bb4c9c
もし詐欺師との関わりがある場合、詳細な情報を提供してください。
例えば、詐欺師とのコミュニケーションの内容や識別子(名前、電子メール、電話番号)、詐欺師が提供したドメイン名やウェブサイトのアドレス、アプリケーションなどの情報を提供してください。
以上、ワシントン州スポケーン警察による、最新の詐欺手法 「豚の屠殺詐欺」の警告についてご紹介しました。
特に、「取引の詳細」と「詐欺師との関連情報の提供」について具体的な記述がありますが、この内容は日本の警察に被害届を出す際にも重要な情報になるかと思います。
参考文献:
Copyright © 2025 国際ロマンス詐欺予防研究所 All Rights Reserved.