ロマンス詐欺に関与したナイジェリア人とタイ人の逮捕について報じられた記事をご紹介します。
この詐欺グループは3年間で約8億バーツ(約33億2千万円)をだまし取るために活動しており、警察がタイ国内で広範な家宅捜索を行い逮捕しました。
被害者が通報したことにより事件が発覚し、記事では詐欺の手口や逮捕の経緯、被害額などが詳しく説明されています。
ナイジェリア人1人とタイ人13人が逮捕され、3年間で約8億バーツ(約33億2千万円)をタイ国外に流出させたロマンス詐欺団のメンバーでした。逮捕は7つの州での警察作戦の後に行われました。
【逮捕の経緯】
犯罪抑制部(CSD)の警察チームは、バンコク7か所、ピッサヌローク2か所、パトゥムターニ、ウタイターニ、ウッタラディット、カンペーンペット、ピチット各1か所の合計14か所で家宅捜索を行いました。
逮捕は被害者が昨年CSD警察に告訴したことを受けて行われました。被害者はロマンス詐欺で100万バーツ(約400万円)以上を失ったと報告しています。
【詐欺の手口】
被害者によると、詐欺組織の一員は魅力的な外国人女性の写真をプロフィール写真に使用し、アメリカの女性兵士としてシリアに駐留しているフリをしてオンラインで会話を始めました。
詐欺師は被害者と信頼を築いた後、被害者に価値のある荷物を送ったと主張し、税金のために空港に留まっていると言いました。被害者は詐欺師から税金を支払うよう強制され、後で返すと約束がありました。
その後、共犯のタイ人が空港スタッフとして振る舞い、電話で税金やサービス料金としてお金を引き出すよう求めました。被害者は100万バーツ(約400万円)以上を転送しました。
【犯人の特定】
犯人はナイジェリア人の45歳のエゼネチェ・ウゾチクウ・ジェロームで、以前に同様の犯罪で逮捕され、釈放後も活動を再開していました。
CSDの捜査員は、この団体の資金の動きを追跡し、被害者からだまし取ったお金を海外の銀行口座にすぐに送金していたことを発見しました。
【逮捕と今後の処置】
CSDはナイジェリア人容疑者と13人のタイ人共犯者を逮捕するための裁判所の承認を得ました。
すべての容疑者はCSD警察の拘留中で法的措置が取られることになります。
ロマンス詐欺の綿密な組織化
この事件は、国際的なロマンス詐欺グループの逮捕劇です。ナイジェリア人とタイ人の犯罪者が連携して、被害者からお金をだまし取る手口を計画的に実行していました。
広範な家宅捜索
警察は首都バンコクだけでなく、他の6つの州でも家宅捜索を行いました。これにより、犯罪者の拠点が広範囲にわたっていたことが明らかになりました。
バラエティ豊かな証拠の押収
容疑者14人からは、21台の携帯電話、20冊の銀行口座帳、投資信託帳、コンピュータ2台、5組の海外送金、SIMカード1枚、メモリーカード3枚、シャネルのバッグ2つなどが押収されました。これにより、犯罪者たちの行動の証拠が集められました。
被害者の通報からの逮捕
事件は被害者が警察に通報したことに端を発しています。1人の被害者の告訴によって、犯罪者グループの行動が明るみに出ました。
偽のプロフィールの悪用
詐欺師は魅力的な外国人の写真を使用し、アメリカ兵士としてのフリをして被害者とオンラインでコミュニケーションを取りました。このような偽のプロフィールの悪用は、被害者を惑わせるためによく使われる手法です。
共犯者の協力
被害者が罠に落ちると、犯罪者グループはタイ人共犯者を使い、電話でお金をだまし取るよう求めました。この共犯者が空港スタッフのふりをするなど、被害者を信じ込ませるために工夫が凝らされています。
再犯者の存在
ナイジェリア人の主犯は以前に同様の犯罪で逮捕された経歴があり、釈放後も同様の詐欺活動を再開していたことが明らかになりました。再犯者の存在は、犯罪者が逮捕後に繰り返し犯行に及ぶ可能性を示しています。
大規模な資金移動
2018年から2021年の間に、約8億バーツが海外の銀行口座に移されていたことが判明しました。短期間で巨額のお金を海外に移動させる手口の巧妙さが興味深い点です。
以上、ナイジェリア人とタイ人から成るロマンス詐欺犯罪グループの逮捕に関する記事をご紹介しました。
この詐欺グループは、3年間で約33億円もの巨額な被害額をタイ国外に流出させる詐欺行為を行っていました。しかし、警察の広範な捜査と家宅捜索により、犯人たちは逮捕されました。
この事件は、被害者が警察に通報したことによって発覚したことから、被害があった場合は早めに警察などの関係機関に通報することが重要であることを示しています。
また、再犯者であるナイジェリア人の存在も注目すべき点です。彼は指南役なのでしょうか。
社会全体で警戒心を持ち、情報を共有することで、犯罪被害を未然に防ぐ努力が求められます。
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