日夜、世界の様々な国々で多くの詐欺師が、善良な人々を騙し金銭や個人情報を奪い取っています。
毎日世界中で、詐欺に遭った、詐欺師が逮捕された、詐欺グループを捜査中であるなどのニュースがWeb上で大量に発信されています。
その詐欺師達が行う詐欺の種類は、数えきれないほどのバリエーションがあります。
国際ロマンス詐欺をはじめ、投資詐欺、前払い詐欺、ペット詐欺、419詐欺、フィッシング詐欺、架空請求詐欺、賞金詐欺、仮想通貨詐欺など、、人間の活動の全てに詐欺があるのではと思えるほどあります。
バラエティの富んだ詐欺の手口ですが、詐欺師が実行する手順はたった1つです。
それは、「被害者に接触し、自信を持って詐欺師を信頼させ、金品を奪い、立ち去る」という手順です。これは多くの詐欺に共通しています。
「Confidence trick(自信のトリック)」という言葉があります。これはこの手順を言い表す表現で、1840年代の詐欺師の行動パターンに由来しています。
自信のトリックとはどういうものなのか?この記事でご一緒に学びましょう。
自信のトリックとは、被害者の「自信」を利用して騙す手法です。
被害者が詐欺師の提案や約束を信じ、自信を持って行動することで、詐欺師は簡単に被害者をだますことができます。
詐欺師は、被害者の自信を悪用するために様々な手法を使用します。
信頼できる情報源や専門家のように振る舞ったり、高い利益や報酬を提案して虚栄心を刺激したりすることもあります。
被害者が詐欺師の提案に自信を持ち、その魅力に引かれることで、詐欺師は簡単に被害者をだますことができるのです。
「コンフィデンスマン」とは、「詐欺師」とも呼ばれ、他人の信頼や信用を得るために人を欺き、最終的に金銭的利益を得るために詐欺的な計画を実行する個人のことを指します。
この言葉は、1840年代後半にニューヨークで活動していたアメリカの犯罪者であり詐欺師であったウィリアム・トンプソンの行動に由来しています。
トンプソンの手法は、上流階級の人に近づいて会話を交わし、トンプソンに対して腕時計を貸す自信があるかどうか尋ねるものでした。腕時計が渡されると、トンプソンはその場を立ち去り、腕時計を返すことはありませんでした。
彼の行動は、外見や会話を通じて被害者の信頼を得て、その信頼を利用して詐欺を行うという特徴がありました。
「コンフィデンス・マン」とはトンプソンのことです。ニューヨーク・ヘラルド誌によって名付けられました。トンプソンが被害者の信頼と自信に対して露骨に訴えたことに由来しています。
また、彼の行動と逮捕により、同様の詐欺行為をする人々を表現するための言葉となりました。
現代では、「コンフィデンス・マン」は、一般的に「詐欺師」を指す言葉として使われ、他人を説得し操作して金銭や貴重品をだまし取る人物を指します。
トンプソン事件は、ハーマン・メルヴィルの1857年の小説「The Confidence-Man」に影響を与えたとも言われています。
「自信のトリック」は、被害者の「自信」を利用して騙す手法です。これは詐欺の中核のカラクリ、つまり核心的な仕組みです。
それは、「被害者に接触し、自信を持って詐欺師を信頼させ、金品を奪い、立ち去る」という手順のことです。
詐欺師は被害者の自信や信頼を利用して、被害者を騙す手法を用いることで、簡単に詐欺を実行することができます。
被害者が詐欺師の提案や約束を信じて行動するタイミングで、その自信を悪用して詐欺が成立するのです。
このような手法は詐欺の中心的な要素であり、詐欺師たちが利用する重要なカラクリと言えます。
最後に、このような自信のトリックにより、あなたの自信を悪用されないためにはどうすればいいのでしょうか?
具体的な対策など次の記事に記載していますので、ご一読ください。
参考記事:
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