Google Trends は、あるキーワードの検索頻度の変遷を調査する便利なツールです。過去5年からたった1時間までの任意の期間にわたるデータを分析できます。
このツールを使えば、どの地域でよく検索されているかや関連する話題、急上昇しているキーワードなどを簡単に把握できます。
「地域別のインタレスト」とは、特定の地域や場所で特定のトピックやテーマに対する関心が高まっている状態を指します。この状態は、文化的、歴史的、社会的な要因によって影響を受けることがあります。
たとえば、ある地域で特定のスポーツや娯楽活動への関心が高い場合、その地域の人々がそのスポーツや活動に共感し、積極的に参加や応援を行う可能性が高まることがあります。
では、Google Trends で 「romance scam」と調べて「地域別のインタレスト」を調査すれば何が得られるでしょうか?
どの地域でロマンス詐欺のトピックやテーマに対する関心や興味が高まっているのかを知ることが出来ます。
一位は「ガーナ」、二位は「ナイジェリア」と出ました。たまたまかもしれませんが、いずれもロマンス詐欺で頻繁に名前が出る国です。
Google Trends は膨大な検索キーワードを地域別に収集できるので、このような情報収集により次のような推測が可能になるかもしれません。
以上、Google Trends よりロマンス詐欺を分析する方法をご紹介しました。
ロマンス詐欺師の捜査はインターネットの匿名性により困難を極めますが、各国政府・捜査機関などの地道な調査により詐欺師の活動を追跡し摘発する取り組みが進められています。
少しでも早く詐欺師が逮捕され、より多くの被害者が救済されることが望まれています。
アメリカ・司法省は2021年6月30日、ウェスタンユニオン社(ウェスタンユニオン)より、米国および海外の約6,000人の被害者に対し、詐欺師から没収した約6600万ドル(96億円)の資金の3回目の分配を開始したことを発表しました。
これによって、被害者への補償が進行しました。
このような取り組みは、詐欺被害者の救済と犯罪の防止に向けた重要な一歩です。
日本でもアメリカ同様、法務局や警察庁など行政期間が積極的に取り組み、被害者の権利を保護するための措置を講じることが求められます。
深刻な詐欺行為が拡大する中、迅速かつ効果的な対応が不可欠です。
ウエスタンユニオン社はアメリカの企業で、国際送金サービスを提供しています。
彼らは世界中で利用される送金ネットワークを運営し、現金送金やオンライン送金などをしています。
しかし、過去に詐欺行為が報告され、ウエスタンユニオン社は連邦取引委員会との協定に基づき、不正行為への関与を認めました。
ウエスタンユニオン社が送金システムの適切な監視と対策を怠ったことで、詐欺師の犯罪を助長したとされ、司法当局より法的措置を受けました。
ウエスタンユニオン社は、連邦取引委員会との協定に基づいて約5億8600万ドル(約820億2,687万円)の資金を没収し、被害者に対する補償に充てることに同意しました。
これにより、ウエスタンユニオンは法的な責任を認め、詐欺被害者に対する補償を実現する取り組みを行っています。
次の記事では、アメリカ・司法省は2021年6月30日、ウェスタンユニオン社(ウェスタンユニオン)より、米国および海外の約6,000人の犠牲者に対し、米国に没収された約6600万ドルの資金の3回目の分配を開始したことを発表しました。
背景情報と対応措置:
資金分配と補償:
分配の過程と過去の分配:
米国司法省の方針とウエスタンユニオンの過去の行動:
詐欺行為の概要:
資産没収プログラムと支援機関:
参考資料:
「ロマンス詐欺師はどうやってターゲットを選ぶのか?」と疑問に思ったことはありませんか?
ロマンス詐欺に遭いやすい人には共通の特徴があります。それは経済的に困っている人や孤独な人、そして信じやすい人など、弱点を持つ人です。
しかし、これらの弱みを持たない人々も、詐欺師の巧妙な手口で騙される可能性があります。
毎日世界中で多くの詐欺事件が発生していますが、それらの事件を調査してると、ロマンス詐欺師の戦術は、「弱点を持つ人を探す」「信頼を積み上げる」ことの両方を組み合わせているようです。
弱点を持つ人を探す
ロマンス詐欺師にとって、弱点を持ったターゲットを探すことが重要な戦術です。孤独や寂しさ、経済的な困難など弱点を持つ人々は、心の癒やしや支えを求める傾向があります。ロマンス詐欺師は、こうした弱点を見抜き、被害者の心理的なニーズに応えることで信頼を築きつつ、詐欺を進めることがあります。
信頼を積み上げる
ロマンス詐欺師にとっては、被害者との信頼関係を築くことは重要です。ペルソナを演じることで、被害者に自分を信頼できる存在と思わせます。共通の興味や経験について話すことで心を引き寄せ、被害者が詐欺師に対して感情的なつながり感じるように導きます。
弱点を持つ人を探し騙すのか、弱点を持たない人であっても信頼を積み上げ、ターゲットに仕上げて騙すのか、その割合は個々の詐欺師によって異なるかもしれません。
一部の詐欺師は、元々弱い人々を探し、その弱みに付け込み、その上でさらに信頼を築いていると考えられます。
経済的な困難や孤独感などの弱み(欠乏感)を持つ人々は、心のスキマを埋めてくれるような温かい人間関係を求める傾向があります。
こうした人々に対して、詐欺師は用意したペルソナを演じることで信頼を積み上げて騙すのです。
一方で、一部の詐欺師は、弱みを持たない人々に対しても信頼の積み上げを行います。共通の興味や価値観を持つペルソナを作り上げ、被害者との関係を深めることで、被害者は詐欺師に対して信頼を抱くようになります。
このように、弱さを持たない人々にも感情的なつながりを持つことで、騙しの道を開くのです。
以上、ロマンス詐欺師はどうやってターゲットを選ぶのかについてご紹介しました。
ロマンス詐欺師は状況やターゲットに応じて戦術を調整し、信頼の積み上げと脆弱性の利用とのバランスを取っています。
私達はオンライン上の人間関係に対して、常に注意深く接することが重要です。
参考資料:
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