国際ロマンス詐欺師が仮想通貨を選ぶ理由は多岐にわたります。
仮想通貨は、彼らにとって非常に都合の良い手段であり、詐欺活動を隠し、被害者を惑わせ騙すために利用されています。
仮想通貨は詐欺犯にとって都合の良い手段となっており、匿名性、国際的な利用、逮捕回避、被害者の信頼獲得、法執行機関の追跡回避など多くの利点を提供しています。
そのため、国際ロマン詐欺師犯は仮想通貨を選択することが多いのです。
仮想通貨は、詐欺師にとって詐欺行為を成功させるために利用されているツールです。
あなたが今、儲け話を聞いていて、それが仮想通貨ならばご注意ください。
これは詐欺ではないか？と思ったら、被害を防ぐため、被害を最小限に抑えるため、すぐに次の公的機関に連絡を取ってください。
あなたがもし国際ロマンス詐欺の被害に遭った場合、詐欺師とのやりとりに使われた仮想通貨のトランザクションを調査することは、普段の銀行口座の取引とは異なることがあり、少し戸惑うかもしれません。
仮想通貨には、お金のやり取りに使われるアドレスが2つあります。しかも、仮想通貨ごとに異なるアドレスを使うことが一般的です。
トランザクションを調べるため、ブロックチェーンエキスプローラーでトランザクションID（またはトランザクション Hash）を検索した場合に、「from」「to」というキーワードが出てきます。
これはどういう意味でしょうか？ その意味は次のとおりです。
出金時には、送金元の自分の出金アドレスが「from」、詐欺師の入金アドレスが「to」になります。
入金時には、その逆で、詐欺師の出金アドレスが「from」、自分の入金アドレスが「to」になります。
| 資金移動 | from | to |
|---|---|---|
| 出金 | 送金元の自分の出金アドレス | 送金先の詐欺師の入金アドレス |
| 入金 | 送金元の詐欺師の出金アドレス | 送金先の自分の出金アドレス |
あなたの入出金履歴について、トランザクションID（またはトランザクションハッシュ）が分かれば、ブロックチェーンエキスプローラーで、トランザクションを調査できます。
イーサリアムのブロックチェーンエキスプローラーである、etherscan.io で、試しに調べてみましょう。
検索欄には、詐欺師と取引した自分の取引所から出金した際の「トランザクションID」を入力します。
図：Etherscan 検索画面
図：Etherscan 検索結果
捜査機関には、上記「トランザクションID」「あなたの出金アドレス」「詐欺師の入金アドレス」を伝えてください。
以上、国際ロマンス詐欺の被害者のためのトランザクション調査ガイドをお送りしました。
一日も早く犯人が逮捕され、一人でも多くの被害者が救済されることを願っています。
トランザクションID（Transaction ID）とは、仮想通貨の取引（お金のやりとり、トランザクション）における「取引番号」のようなものです。
イメージとして、仮想通貨を送ったり受け取ったりすると、その取引について特別な番号がもらえると考えてください。
これは、銀行の預金伝票番号や荷物の追跡番号のようなものです。
それぞれの取引には異なる番号があり、他の人と取引をするとき、この番号を使ってどの取引にお金を送ったり、どの取引からお金を受け取ったりするかをわかりやすく管理できます。
この取引IDは、ブロックチェーンと呼ばれる大きな帳簿に記録され、誰でもその取引を確認できるようになります。
だから、取引が正しく行われたことを確かめたり、問題があった場合に調べたりする際にとても便利なのです。
トランザクションIDは、国際ロマンス詐欺犯が仮想通貨詐欺を実行した場合、その追跡に重要な役割を果たします。
トランザクションID（Transaction ID）とトランザクションハッシュ（Transaction Hash）は通常、同じものを指します。
一般的に、いずれも、トランザクションを一意に識別するために使用され、ブロックチェーンにおける特定のトランザクションを特定するために使われます。
したがって、トランザクションIDとトランザクションハッシュは同じものを指しています。
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