国際ロマンス詐欺は国をまたがる犯罪であり捜査が非常に難しいため、日本の捜査機関に申告したあと、さらにFBIに申告することも可能です。
日本国民もFBIに被害を申告することが可能です。FBIが提供する、暗号通貨詐欺被害者のためのガイダンスをご紹介します。
FBIのガイダンスのQ&Aを表形式にしてご説明します。
FBIへの質問 | FBIからの回答 |
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FBIへ報告可能なのは? | 被害者「本人」または「知人」(被害者本人でなくてもよい) |
どのような情報をFBIに提供すべきか? | 最も重要な情報は、「取引の詳細」です (暗号通貨アドレス、暗号通貨の量と種類、日時、トランザクションID(ハッシュ)) |
FBIに連絡するにはどうすればよいですか? | www.ic3.gov からすぐに申告してください |
他にどのような情報を提供すればよいですか? | どこで、どのようにして詐欺師に遭遇したか。 詐欺師との通信(電子メールやテキストなど)、および名前、電子メールアドレス、電話番号などの関連情報。 詐欺師が使用するように指示したドメイン名、ウェブサイトのアドレス、またはアプリケーション。 2要素認証または「ワンタイムパスコード」情報。 資金の送受信に使用した暗号通貨取引所。 詐欺のタイムライン。(詐欺の出来事や活動がどのように進行したか、時系列で整理した情報) |
その他、ガイダンスには 暗号通貨詐欺被害者に対し、被害金を回収できると主張する人には注意してください とあります。
日本では悪徳弁護士や調査会社、またX(旧Twitter)アカウントでそのような者がいます。ご注意ください。
以上、FBIによる暗号通貨被害者に対するガイダンスをご紹介しました。
国際ロマンス詐欺被害の警察への申告書類は、国際ロマンス詐欺に巻き込まれた被害者が、捜査のために警察に提出する書類のことです。
この書類には、被害者が詐欺にあった事実や詳細な情報が記載され、警察が事件を調査するための重要な情報源となります。
詐欺被害から時間が経過しましたが、本日警察にロマンス詐欺被害の被害届を出すべく、事前の申告書類を最寄りの警察署に提出しました。
この資料を刑事さんが確認し、捜査が可能だと判断されれば(=捕まえられそうなら)被害届を受理いただけることになっています。
これまでの申告書類提出に至るまでの経緯は次の通りです。
刑事さんから求められていたのは、次の「紙」で印刷した資料でした。(電子ファイルはNGとのことでした)
私は上記依頼された資料に、説明のためいくつか独自資料を追加して、最終的に次の4点の書類を提出しました。
私の被害状況と、提出する資料がどういうものかを分かりやすく説明するための資料です。(A4 5枚 カラー印刷)
資金の流れを説明する資料です。入出金アドレスやトランザクションハッシュを記載。(A4 1枚 カラー印刷)
上記警察から提出を依頼された資料です。詐欺師との出会いから、Lineへの移動までXでやり取りしたすべての内容を印刷しました。(A4 10枚程度 白黒印刷)
上記警察から依頼された資料です。Lineでのやり取りのすべての内容を印刷しました。(A4 280枚程度 白黒印刷)
上記書類の作成のために、上記の通りかなりの枚数の書類をプリントアウトしました。費用は次の通りです。
ちなみに、プリントはセブンイレブンのプリントサービスを利用しました。私が使用した時には一度で印刷できるのは 50 枚だったので、最大50枚のPDFに分割しました。
セブンイレブン店頭のプリントサービスは、USBよりPDFをセットし店頭で出力できてとても手軽でしたが、ページ数が多いのでそこそこの金額になっています。
印刷が出来上がると、私はそれぞれを大きめの封筒に入れて、それを刑事さんに引き渡しました。
以上、警察へのロマンス詐欺被害について警察へ提出した申告書類をご紹介しました。
関連資料
捜査機関向けに、申告資料を作成する際に便利なWebツールをご紹介します。以下のツールは、情報収集や調査に役立つものばかりです。すべて無料で利用可能です。
これらのツールは、捜査や調査の際に情報収集や文書作成をスムーズに行うのに役立ちます。ぜひご活用ください。
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