■ オーストラリア当局、ロマンス詐欺容疑で3人を逮捕

オーストラリア当局がロマンス詐欺容疑で3人を逮捕したことについて報じられた記事をご紹介します。

オーストラリアの警察は、ロマンス詐欺に関連した容疑で3人を逮捕しました。容疑者である2人の女性と1人の男性は、未亡人の50歳の女性を装った新聞デート広告を使用して3人から約50万ドル(約7,400万円)近くをだましとりました。

事件の概要

2023年9月7日、オーストラリアのゴールドコーストでロマンス詐欺に関連した事件が発生。ケアンズ刑事捜査支部(CIB)の刑事が3人の容疑者を告発しました。事件は2022年6月から2023年2月にかけて発生し、3人の男性が約50万ドル(約7,400万円)近くをだまし取られたとされています。

被害者の特徴

被害者は70代の2人の男性で、個人広告に応じて詐欺師に引っかかりました。詐欺師は支払いを要求し、50代の未亡人を装った女性と被害者たちを連絡させました。被害者たちは彼女が仕事契約を解消するために大金が必要だと信じ、支払いを行いました。最終的に、1人の男性は約42,000ドル(約627万円)を、もう1人の男性は343,500ドル(約5,100万円)を失いました。

犯人

事件に関与した容疑者は3人で、2人の女性と1人の男性です。容疑者たちはベノワ地域とマーメイドビーチで逮捕され、家宅捜索で大金が発見されました。さらに、別の男性が西オーストラリアから同じ詐欺に巻き込まれ、約111,000ドル(約1,600万円)を失ったことも明らかになりました。

まとめ

ゴールドコーストでのロマンス詐欺事件に関連して、3人の容疑者が告発されました。被害者は高齢の男性で、約50万ドル(約7,400万円)近くを失ったとされています。この事件は詳細な捜査が行われ、容疑者たちは法廷で審理される予定です。詐欺被害者へのサポートと、詐欺行為の報告が呼びかけられています。


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作成 2023-10-01    更新 2023-10-02
■ アメリカFBIのIC3を利用した国際ロマンス詐欺被害申告手順

アメリカFBIのIC3は、インターネット犯罪に対するオンラインプラットフォームです。

IC3は被害者の情報を受け付け、調査・分析し、法執行機関に提供します。オンライン詐欺や個人情報盗難などの報告を処理し、被害者に支援を提供します。

国際ロマンス詐欺に対する被害申告方法も提供されており、詐欺師の逮捕や場合によっては被害金の返還についても可能性があります。

暗号通貨の捜査は難しいですが、被害者の申告は重要と考えています。私自身も被害の申告をしましたので、その手続きの流れをご紹介します。





IC3(Internet Crime Complaint Center)とは?

アメリカFBIのIC3(Internet Crime Complaint Center)とは、インターネット犯罪苦情センターの略称で、アメリカ連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)が運営するオンラインプラットフォームです。

IC3は、インターネット関連の犯罪に関する苦情と情報を受け付け、調査し、分析する役割を担っています。

IC3は、以下のようなインターネット犯罪に関する情報を収集・処理しています。

  1. オンライン詐欺
    詐欺、フィッシング詐欺、ランサムウェア攻撃、ビットコイン詐欺など、オンラインでの詐欺行為に関する報告を受け付けます。

  2. インターネット犯罪
    オンラインでの詐欺や不正アクティビティ、インターネット経由での個人情報の盗難に関する報告を処理します。

  3. オンライン詐欺に関する情報
    オンラインでの取引や取引プラットフォームにおける詐欺についての情報を提供し、被害者を支援します。

IC3は、アメリカ国内外からの苦情を受け付け、これらのデータを分析して、インターネット犯罪に関する傾向やパターンを特定し、法執行機関や関係機関に情報提供を行います。また、被害者に対しても支援を提供し、適切な措置を講じるのに役立つリソースを提供します。

IC3は、オンライン環境での犯罪に対処するために重要な役割を果たしており、広範なインターネットユーザーにサービスを提供しています。

国際ロマンス詐欺被害者がFBIのIC3に申告するメリットは?

国際ロマンス詐欺被害者がFBIのIC3に申告するメリットとしては以下の点が挙げられます。

  1. 法的手続きへの支援
    IC3に申告することで、詐欺事件に関連する法的手続きや捜査が進展する可能性が高まります。被害者は詐欺師に対する法的措置を追求しやすくなります。

  2. 犯罪の防止
    IC3による情報提供は、詐欺事件の傾向やパターンの特定に役立ち、将来の詐欺事件を防ぐのに寄与します。被害者の申告は犯罪予防に寄与する一環となります。

  3. 被害金の回収
    詐欺師が特定され逮捕された場合、被害者が被害金を回収する可能性が高まります。IC3の協力により、詐欺師の資産が追跡され、被害金の返還が行われることがあります。

  4. サポートとアドバイス
    IC3は被害者に対して情報提供やサポートを提供し、犯罪に巻き込まれた際のストレスを軽減します。被害者は心理的な支えやアドバイスを受けることができます。

  5. 匿名性の保護
    IC3に申告する際、個人情報を提供しない限り、匿名で申告することができます。被害者のプライバシーが保護されます。

  6. 犯罪の撲滅への貢献
    被害者の申告は、国際ロマンス詐欺などの犯罪撲滅に貢献します。情報提供を通じて、犯罪者の逮捕や阻止に協力することができます。

  7. コミュニティへの警鐘
    被害者の申告は、同様の詐欺に巻き込まれる可能性のある他の人々に警鐘を鳴らすことがあります。他の人々が慎重に行動することで、犯罪の被害を減少させることができます。

被害者がIC3に申告することは、個人的な利益だけでなく、社会全体にとっても犯罪の防止と撲滅に貢献する重要な行動と言えます。

とくに被害者として注目されるのは、3.被害金の回収でしょう。

被害金の回収は、国際ロマンス詐欺被害者にとって非常に重要な点です。IC3の協力を得ることで、詐欺師に立ち向かい、被害金を取り戻すための道が開かれます。

ただし、回収が保証されるわけではなく、具体的なケースに依存します。被害者は詳細な情報提供と法執行機関との協力を通じて最善の結果を期待できます。

IC3への被害申告方法

IC3へ国際ロマンス詐欺の被害について申告しましたので、その手順をご紹介します。IC3への申告は本人、また本人以外でも可能です。もちろん日本人の申告も可能です。

  1. http://ic3.gov をブラウザで開きます
    「File a Complaint」(苦情を申し立てる)を押します。
  1. Other Cyber Chrime を選びます
  1. 同意画面を確認し、特に問題なければ「Proceed!」を選びます
  1. 苦情申し立てについての注意書き確認し、特に問題なければ「I Accept」を選びます
  1. 被害者自身による申告かどうかを確認されます。あなたが被害者なら「Yes」を選びます
  1. 被害者(あなた)の情報を記載します
    Victim Informationにあなたの個人情報を記載します。申請後の確認メールがないため、メールアドレスを間違わないように注意してください。
    Business Information は、被害者(あなた)が企業ならYesですが、個人の場合には「No」を選びます
  1. 詐欺師との金融取引情報を記載します
    Transaction Typeは、暗号通貨であれば「Virtual Currency」を選びます
    Was the money sent? は、あなたがすでに詐欺師に送金済みであれば、「Yes」を選びます
    Transaction Amountは、送金金額を入力します
    Transaction Dateは、送金日です その他、Victim Bank Nameには、自分の取引所名(送金元)、Victim Name on Accountは、口座名義人(これは自分の名前)、Victim Account Numberは、送金元口座の出金アドレス、Recipent Bank Nameは、詐欺師の取引所名(不明なら Unknown)、Victim Name on Accountは、詐欺師の口座名(不明なら Unknown)、Recipent Account Numberは、送金先である詐欺師の入金口座のアドレスをセットします
複数の送金をしていれば、「Add Another Transaction」を選択し、別の取引内容を記載します。
  1. あなたの被害の概要
    被害の概要を記載します。例えば詐欺師との出会いからお金が帰ってこなくなるまでの一連の経緯を記載します。
  1. 詐欺師の情報
    加害者(犯罪行為を行った人物)に関する情報を提供するためのページです。詐欺師の情報を分かる範囲で記載してください。
  1. その他の情報
    1)この事件で電子メールが使用された場合は、完全な電子メールヘッダーを含む電子メール全体のコピーを提供してください。
    2)この事件の他の目撃者や犠牲者はいますか?
    3)この事件を他の法執行機関または政府機関に報告した場合は、名前、電話番号、電子メール、報告日、報告番号などを提供してください
  1. あなたの署名
    最後にあなたの名前を書いて「Submit Complaint」を押せば申請完了です
  1. 申請用紙の保存
    申請後、確認メールは届かないので、この画面で「Print Report」として、PDFなどに保存しておきましょう。

以上、IC3への被害申告方法をご説明しました。

これにより、将来的にはもしかすると詐欺師が逮捕され被害金の返還などもあるかもしれません。

ただ、そもそも暗号通貨(仮想通貨)の捜査は困難を極めるため、中々期待はできないと私自身も思いつつ、この被害申告によりできるだけのことはしたと考えています。

一日でも早く、世界の捜査機関の盲点をつく国際ロマンス詐欺がなくなる日が来ることを願っています。

参考資料:



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作成 2023-10-01
■ 暗号通貨詐欺被害者のためのFBIガイダンス

国際ロマンス詐欺は国をまたがる犯罪であり捜査が非常に難しいため、日本の捜査機関に申告したあと、さらにFBIに申告することも可能です。

日本国民もFBIに被害を申告することが可能です。FBIが提供する、暗号通貨詐欺被害者のためのガイダンスをご紹介します。

FBIのガイダンス

FBIのガイダンスのQ&Aを表形式にしてご説明します。

FBIへの質問 FBIからの回答
FBIへ報告可能なのは? 被害者「本人」または「知人」(被害者本人でなくてもよい)
どのような情報をFBIに提供すべきか? 最も重要な情報は、「取引の詳細」です

(暗号通貨アドレス、暗号通貨の量と種類、日時、トランザクションID(ハッシュ))
FBIに連絡するにはどうすればよいですか? www.ic3.gov からすぐに申告してください
他にどのような情報を提供すればよいですか? どこで、どのようにして詐欺師に遭遇したか。

詐欺師との通信(電子メールやテキストなど)、および名前、電子メールアドレス、電話番号などの関連情報。

詐欺師が使用するように指示したドメイン名、ウェブサイトのアドレス、またはアプリケーション。

2要素認証または「ワンタイムパスコード」情報。

資金の送受信に使用した暗号通貨取引所。

詐欺のタイムライン。(詐欺の出来事や活動がどのように進行したか、時系列で整理した情報)

その他、ガイダンスには 暗号通貨詐欺被害者に対し、被害金を回収できると主張する人には注意してください とあります。

日本では悪徳弁護士や調査会社、またX(旧Twitter)アカウントでそのような者がいます。ご注意ください。

以上、FBIによる暗号通貨被害者に対するガイダンスをご紹介しました。


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作成 2023-09-21    更新 2023-09-22


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